大きく変化する宅建試験の形式と難易度
宅地建物取引士は、1985年に、当時の建設省(現、国土交通省)が、宅地建物の公正な取引が行われることを目的として創設した資格です。
宅建の歴史とは、日本の不動産業界の歴史でもあります。
今でこそ不動産関連は就職先として人気の業界ですが、かつては仲介手数料の規定がなく契約が成立してから多額の手数料を請求したり、実際は権利のない土地を売買したりと無法的な状態でした。
そういう状態を改善するために、、、
昭和33年に初めて第一回 宅建試験 が行われました。
当時は、現在の「宅地建物取引主任者」ではなく、「宅地建物取引員」という名称でした。
昭和39年までの「宅地建物取引員」の時代の7年間は、なんと試験に法令集の持ち込みが可能でした。
試験問題は全30問で、合格率は90%以上と今よりもはるかに簡単な試験でした。
宅建試験を定着させるため、知識者を増やすめに創設当時はそのようなスタートでした。
昭和40年に「宅地建物取引主任者」という現在の呼称になりました。
そして試験問題も30問から全40問に増やされました。
このように徐々に試験の難易度が増していきます。
ちなみに昭和40年代この頃の受験料はたったの500円でした。
昭和56年からは問題数が全50問になります。
昭和63年からは「不動産適正取引推進機構」が試験実施団体になり、現行の試験とほぼ同じ試験形式になりました。
異なるのは、現在は試験時間中は退室できませんが、昭和当時の試験では開始から1時間が経過すると退室できました。
昭和33年の第1回の試験から時代も大きく変化し、その間に物価もずいぶん上昇しました。
なので昭和の終りには5000円と受験料は10倍になり、その後さらに引き上げられ現在の7000円になります。
平成8年には受験資格制限が廃止されました。
ちなみに平成7年以前は、高校卒業、2年以上の実務経験または知事がそれらと同等以上の知識及び能力を有すると認める者という受験資格が必要でした。
平成14年から合格基準点・合格者の受験番号が公表されるようになりました。
この年、平成14年に合格点が初めて35点を超え、36点を記録しました。
平成15年からは問題の正解番号も公表されるようになりました。
今後も試験制度改革により、情報開示が進み、試験制度の透明化が進むものと思われます。
平成27年 4月1日より「宅地建物取引主任者」から「宅地建物取引士」に名称が変更されました。
合格点では平成22、23年にも合格点が36点を連続で超え、平成28、29年にも35点と高止まり傾向にあります。
このような試験レベルの上昇は「士(サムライ)業」になったことによる引き締めも考えられますが、不況期により学習意欲が高まったこととも関連しているようです。
事実、合格への平均学習時間の増加、予備校通学者の増加などが数字としてもあらわれています。
資格学校や通信講座も8割の40点を得点目標にしているところが増えています。
(2018年は合格点37点と過去最高を記録しました。)
試験の難易度の上昇傾向はおそらくこのまま続くと思われます。
合格するためには、今後はより一層しっかりとした受験準備が必要となるでしょう。
宅建士試験の合格率の推移
試験が開始された昭和33年の合格率は93.0%でした。
昭和34年には宅建試験最高の合格率98%という年もありました。
受験さえすればほぼ全員が合格できるという状態です。(^_^;)
しかし、この年をピークに合格率は下がり始め、、、
昭和38年(1963)には42.3%
昭和40年(1965)の43%、
昭和44年(1969)の51.5%と
昭和45年以降の年では合格率はほとんどの年で30%を切るようになります。
昭和58年(1983)以降では合格点率が20%を超えた年は一度もありません。
平成10年からの20年間での平均合格率は16.2%となっています。
こうして宅建の歴史を時系列にみてみると時代とともに試験制度や難易度が大きく変化しているのがよくわかりますね(^^)。
ただそのままでいるだけでも、あたかも後退してしまうかのような厳しい時代です。
時代の変化に合わせて、あなた自身も変化、成長していくことが求められ、そうでなければ誰もが取り残されてしまう危機感のある時代です。
そんな厳しい時代だからこそ、長きにわたって必要とされる宅建資格のようなすたれることのない知識こそが心強い武器になるのではないでしょうか(^^)
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